Moe's diary

ロンドンでの子育て、日々感じたこと、学んだこと、記録

ロンドンで子連れのESOL(英語のクラス)@チルドレンセンター(娘11ヶ月~)

日本での仕事に比べて、旦那は早く帰宅するものの、可愛い娘でも1人での育児は1人の時間が無くてしんどい。

お金をかけずに自分の為にも何かしたいと思っていた時に見つけたのが、カウンシルが運営しチルドレンセンターで無料で開催しているクレシェ(託児所)付きのESOL(英語を第一言語、母国語としない人のための英語のクラス。“イッソル“と発音)。託児所も無料で利用できるので、授業の2時間は娘は託児所。託児所は資格を持っているスタッフが子どもをみてくれます。ESOLの時間は、私だけの、私のための時間。このESOLは、1年間コースで、ウェイティングリストで待っている人も多いようですが、私はラッキーなことに申し込んでから直ぐに入ることができました。その時は、娘がは11ヶ月で授乳はまだ少していたものの、離乳食も進んでいたので、おやつにバナナやパンをもたせていました。娘よりもっと小さい月齢の子どもも預けられており、ミルクを預けている人もいました。スタッフは、子どもの様子を見ながらおやつを与えてくれます。途中で子どもが昼寝をしても大丈夫ですし、便をすればおむつを替えてくれ、泣けば抱っこもしてくれます。歩けない月齢の子どもは、抱っこか床や、ハイハイ、つかまり立ちをさせて遊ばせていそうでした。歩ける子どもはガーデンで外遊びをしたり、室内でお絵かきをしたり、クラフトワークやおもちゃや手遊び歌を歌って遊んでました。そして、本当に1年間で終了となります。(1年間のうちに4タームごとに分かれており、途中のハーフタームやバンクホリデイはお休みになります。)

 

ESOLを始めた理由は2つ。1つは、英語の会話力の上達を希望していたこと、異文化を感じたかったこと。もう1つは、娘から離れた自分の時間を確保したかったから。趣味でも仕事でもなんでもいいから自分のためにすること。これってとっても大事だと思います。人によっては、娘が寝ている時間にネットサーフィンをするのでも、紅茶をゆっくり飲んだり、読書をしたりすることでも、何でもいいと思いますが、私は何か人と関わりながら自分の時間を持ちたかったので、私にとっては娘を託児所に預けてのESOLはとても良い機会で私のアイデンティティの支えでもありました。もちろん、娘との時間は楽しい。子育ても楽しい。娘はまだ小さいこともあり、昨日できなかたことが、今日はできたりして、日々の成長をかなり感じ取れます。しかし、娘が何かができるようになっても、私は見守っていただけで少しお手伝いをしただけで、私が何かを成し遂げたことにはなりません。自分のために何もしていない、育児と家事に追われているだけの私の存在意義をふとした瞬間に頭にめぐってしまう事実がありました。

 

託児所に預けている時、別れる時と戻って私の姿が見えた時は泣いていましたが、自由に歩けるようになり1歳10か月ごろくらいからは、泣くこともなく、状況が把握でき慣れてきたように思います。(別れる時に泣いていても、姿が見えなくなると泣き止んでケロっとしていると、スタッフから聞いて安心したことも覚えています。いつも通っているチルドレンセンターで場所もよく知っていたし、スタッフも知っていたことは娘にとっていいことだったと思います。泣いていたけど。)託児所には、娘より少し年上の子や、小さい子がいましたので、娘も周りの子に刺激を受けながら楽しんでいたのではないかと思います。

 

最後のターム(娘22ヶ月)、カウンシルのマネージメントが変わったようで、タームの最初にカウンシルに提出する書類に、なぜか今まで無くても大丈夫だったナショナルインシュナンバーの記載が絶対に必要になり、受講を続けるためには取得をしなければならなくなりました。急遽取得が必要となったので、急いでJOBセンターに電話し、いくつか質問に答えると、インタビューのアポイントを取ってくれました。インタビューは子連れでもいいか聞くと、問題ないとのこと。急いでいると言っているものの早くて3週間後の日程で、ベビーカーで子どもを連れて面接に行きました。ベビーカーの子連れは他にも何人かいました。歩きたい盛りの娘も何とかパンを食べたり、お絵かきをしながら、騒いではいたもののベビーカーに座っていてくれました。その2週間後に無事に郵便が届きナショナルインシュランスナンバーを取得し、提出書類に記載することができました。

 

ESOLの1年間のコースが終わると、先生から別のチルドレンセンターで持っているクラスクに来ないかと誘いをもらいました。(次のタームの初日に先生から電話があり、今までのクラスは1年間コースなので席はないけど、別の場所で明日からのクラスに来てみないかと電話がきました。この国で、そのように連絡を貰えるのは稀なことだと思います。1年間のコースが終わっても事前に終了の連絡を貰えることは少なく、大体は当日クラスに行くと1年経ったので終了と言われる人が多かったです)私の家からはバスで通う必要があるけれど、そのクラスの方がレベルが高いし、チャイルドマインダーコースもあるので、それを受講することもできる。ティーチングアシスタントをしたいなら、紹介するわ。と有難い言葉も貰いました。せっかくなら色々としたいけれど、あと2ヶ月程の滞在なので、新しいチルドレンセンターのESOLを受講することにしました。このチルドレンセンターも託児所がついています。こちらでは、お菓子をだしてくれますが、便をしたときは授業中に呼ばれ親がオムツを変える必要がありました。娘は、新しい託児所でも泣くことなく、いい子に過ごしているようです。娘の成長に感心します。大体、英語のある日は託児所に向かう途中で昼寝を始め、託児所についても寝ているので寝かせたままその場を後にしますが、迎えに行くと起きていて遊んでいます。スタッフに聞いても、泣かないとのことなので、状況を把握しているのだと思います。これは、月齢や慣れによるものだと感じています。

 

ESOLでは、参加者のレベルに偏りがあるので、必ずしも授業のレベルが自分に合っていると思えるわけではないけれど、私にとっては良かったです。教わる先生の教え方や相性にもよるのと思います。私は、自分のための時間で何かをすること、無料であることが目的の1つであり、さらにクラスでは異文化の違いや、イギリス独特の言い回し方、イギリスのカルチャーを学ぶことができ、自身でプレゼンテーションを発表したり、学びが色々とあり良かったと思っています。ESOLの先生は、2児の母で、私の今後のロールモデルになりそうです。

 

ここで、いろんな国の人に出会いました。最初のクラスは8割がバングラデッシュ人でした。あとは、インド人2人。そしてアフリカ系の人とスーダン人1人、ブルガリア人1人でした。途中まではスペイン人、バングラデッシュ系のイタリア人が参加しており、途中で1回だけ、トルコ人とアフリカ系の人、スーダン人、サウジアラビア人、シリア人が来たりしてました。日本人は私1人でした。(中国人や韓国人はいませんでした)

時間を守らない、宿題はしてこない、そんなことも普通で、日本での常識は世界では常識ではないのかもしれないとも学びました。

新しいクラスでは、バングラデッシュ人数人、インド人数人、ネパール人2人、パキスタン人2人、アフリカ系の人1人、フィリピン人1人、ここでも日本人は私1人でした。

 

新しいチルドレンセンターの場所は、私の住んでいる家の周りよりもディープな場所で、インドやパキスタン、バングラデッシュ人が多く、街自体もその人達のためのお店が多いのが印象的です。私の住んでいる場所もかなり異国に感じていたけれど、それ以上でした。私の家の周りの方が、人種がミックスしていると思います。イスラム系の人、黒人、EU圏内の人、中国や韓国人がまんべんなくいる感じです。

 

またESOLや様々なプレイグループに参加して、気づいたことは、コミュニティーにより人種に偏りがあるなということです。ESOLはバングラデッシュ人や黒人。私の通っているチルドレンセンターはスタッフもミックスという感じで、来ている人もブルガリア人や東欧人などEU圏内の人が多く(特にブルガリア人が多く感じます)、たまに中国人やイスラム系の人も来ている程度。教会のプレイグループは、EU圏内や東欧の人がメインで、アジア系は2~3組程度。老人ホームのプレイグループはEU圏内メインで、ここではアジア人や黒人、イスラム系の人には出会ったことがありませんでした。

新しいESOLの場所は、イスラム系やインド系が多そうで、そこのチルドレンセンターのスタッフもイスラム系やインド系、黒人が多く、来ている人もイスラム系や黒人が多いように思います。ここでは、EU圏内や東欧人らしき人は見たことがありません。ロンドンも場所によってかなり人種の偏りがありそうです。