Moe's diary

ロンドンでの子育て、日々感じたこと、学んだこと、記録

ロンドン、乳幼児の子育てをしながら居場所を探して

ロンドンに越してきたばかりの頃、私はなぜこんなにも様々なセッションに積極的に参加していたのか考えてみました。きっと私は自分の居場所を一生懸命探していたのではないかと思います。

 

慣れない子育て、知らない土地で知らない人ばかり。頼れるのは旦那のみ。でも、平日の日中は旦那はいない。娘と2人きり。私自身も何かしたかった。第一子で慣れない育児と新たな環境、1歳までは昼夜問わずの授乳で寝不足が続く中、体力的にも精神的にも自分の時間はないけれど、自分の存在価値を確かめたかった時期でもありました。家事や料理、育児をして十分ではあったものの、何か物足りなかった。せっかくロンドンにいるから、、という気持ちもあったと思います。何もない私は、家で母親という役割以外の自分の居場所をさがしていたのかもしれません。娘が生まれてからの1年は、特に娘のために生きた1年でした。生活リズムも娘に合わせ、これまでの生活や考え方、視点が変わりました。自分にとってはそれが当たり前でもあり、戸惑うことも多かったのも事実です。それでも私は、娘の成長を近くで見ることができ、ハッピーです。

 

自分の居場所やいくつかの役割をつくること、気分転換をする場所は自分のためにも大事だと思っていましたし、実際大切だと思います。娘と2人だけでなく、娘を連れて何かコミュニティーに属したい。私自身がハッピーになるために、気分転換をするために。しかし、この国でベビーシッターや保育園に預けるつもりはありませんでした。必然と娘を連れていけるところでという制限でコミュニティーが必要となります。そして、私は自分も大切だけれど、娘の生活を第一に考えたいと思っていました。少なくともロンドンにいる間は。なので、娘の生活リズムは崩したくない。欲張りな私。娘は夜は7時半には寝かせるリズムを作っていました。何度か起きるものの、寝た後の時間は自由時間。それが、私の安らぎの時間で大切な大切な時間でもありました。

娘が1歳半になるまでは、体力の問題もありつつ何かをエネルギッシュに取り組むことは難しかったのですが、漠然と何かしたいと思っていました。自分が認められたい欲求があったのだと思います。それは大学院に通うとか大きな目標ではなく、ボランティアでも、友人と呼べる人とお茶をしたり、異文化を感じられる体験をしたり、何かしら人と関わること、継続できることが大切感じていました。そして、可能であれば少しだけでも、娘と離れて何か自分の為に何かできることをしたいと思っていました。

そこで、チルドレンセンターのセッションに参加してみると、娘のためにも、自分のためにもいいことが分かりました。私と娘は、よく通って参加しています。スタッフとそこでできたママやパパと話をしたり、スタッフを話をしたり。同じような月齢の親と悩みを相談しあったり。その他にも、カウンシルが運営しチルドレンセンターで無料で開催しているESOLに参加しています。2時間の授業は、娘はクレシェ(託児所)に預けて学ぶことができます。地区によっては、参加条件があるようですが、私の自治区では1年間のコースということだけで、条件はありません。ESOLは、私が目的としていた、娘を預け継続した自分の為の学び、時間ができることで満足しています。授業の内容は簡単なのですが、イギリス独特の表現が学べたり、スピーキングと発音が苦手な私にはいい練習になり学びもあるので有難いです。

 

そして、娘の成長を一緒に見守ってくれる人が欲しいとも思っていました。街では様々な人が娘に声をかけてくれますが、それは一期一会。長い期間で同じ人に娘を見守ってほしい、日本でいうジイジ・バアバの存在を探したいとロンドンに来た時に思っていました。それは、フラットのコンシェルジュのおじさんでも、フラットの掃除のおばさんでも、スーパーのおばさんでも、チルドレンセンターやプレイグループで出会ったスタッフや仲良くなったママ・パパ友でも、誰でもいいと思っていました。とにかく、娘と信頼関係を構築できる人が、親の私達以外に必要だと思っていました。有難いことにロンドンでの生活では、何人もの人が娘の成長を一緒に見守ってくれています。そんな関係を作れていることは、私たち家族は非常にラッキーだと思います。

 

やってみて、いやだったらやめればいい。もしくは、やり方を変えてみるなど軌道修正すればいい。初めてのことは不安もあるけど、ワクワクもするし、とりあえず行動してみることが大事だと私は思っています。