Moe's diary

ロンドンでの子育て、日々感じたこと、学んだこと、記録

ロンドンで子育て、衝撃的だったこと

ロンドンで子育てを始め、衝撃的だったことが3つあります。

 

 父親の育児参加率が高い!!

ということ。街の至る所でベビーカーを押している男性をみます。平日のプレイグループやベビースイミングでも、父親と一緒にきている子どもも何人もいます。日本では考えられない光景です。

 

公園で体育の授業をしている/市営プールで小学生の水泳の授業をしている

私が娘とよく行くとても広い公園では、公園の周りにある学校が体育をしているのが印象的です。それも何校の学校も。サッカーをしていたり、ソフトボールみたいなことをしていたり、走っていたり、小学生、高校生と様々な年齢の子どもが授業をしています。移動も、年齢によって先生(?)が数人しっかりつきそっていたり、高校になっていると1人の先生が1声かけるだけだったりします。広い公園でのびのびと体育の授業ができるのは、治安の良さにも繋がると思うので、いい取り組みだと思います。ベビースイミングは市営プールで行われているのに参加していますが、0~1歳クラスと2~4歳クラスの間の時間に、小学生がプールの授業で使用しています。驚きましたが、プールの維持費も掛かると思うので、いい案だと思いました。

 

子連れにに優しい社会、育てやすい環境がそろっている

 

そもそも、周りの人のことをいちいち気にしない社会なので、非常に子育てがしやすいと感じます。

図書館や教会のプレイグループやカフェなど、どこでも、子どもがお腹がすけば、その場で授乳やバナナ、お菓子などを食べさせます。娘の授乳期間は街で授乳室はほとんど見かけませんでしたが、美術館でも、どこでも授乳をしていた(できる)ので授乳室の必要性を感じませんでした。むしろわざわざ授乳室を探して、移動をするのは面倒ですし、すぐに子どものお腹が満たせるのは良いことに思います。周りも気にしなければ、自分もあまり気にするタイプではないので、過ごしやすいと感じていました。

 

環境も整っています。

バスはバギーを折りたたまずそのまま乗れますし(2台乗っていると、次のバスを待つことになりますが、長くても10分も待てば次が来ます。)、駅はエスカレーター、エレベーターがなければ、声をかけなくてもどこかから人が現れて「手伝おうか?」とバギーを運ぶのを手伝ってくれます。なので、バギーでの移動に困ったことはありませんし、外出も億劫になりません。

公園も至る所にあり、小さい公園でも子ども用の遊具のあるプレイグラウンドがあります。プレイグループもたくさんあり、親子で参加できるイベントもたくさん。費用も無料~2ポンド程度。10ポンド前後でベビーコンサートやベビーシネマにも行けちゃう!モールやショッピングセンターには無料の小さなソフトプレイエリアがありますし、お金を出せば大きなプレイエリアもあります。ほんとうに、家に引きこもる必要がなく、子どもが楽しめる、子どもと一緒に楽しめる場所やイベントが沢山あります。散歩や公園に子どもを連れていく人も多く、公園に行けば、同じ年齢の子どもがいて一緒に遊べます。散歩をしていると、知り合いに会って世間話をするのが日常。夏場は公園も子どもが沢山ですが、冬場は寒いし日照時間も短いので公園は少人数で貸切状態。そんな中来る親とはより一層、話も弾むと個人的には感じています。

世間の目もさほど気にせず、子供が泣いたり騒いだりするのが当たり前!ということ前提で人々が生活しているので、ほんとうに有難い!老若男女問わず、娘をあやしてくれたり、声をかけてくれたり。

 

因みに、2歳になった娘はイヤイヤ期になり、バギーに乗るのも、自分で歩くのもいやで道に寝そべっていました。そんな娘と私に、知らない人が声をかけてくれたり、一部始終をみていた人が笑ってくれたり。本当に人情にあふれている人が多いと感じています。

 

 

チルドレンセンターで ベビーマッサージ(娘5ヶ月)&ベビーヨガ(娘6ヶ月)

月齢が幼い娘を連れてロンドンに越してきたばっかりで、地域に知り合いやじいじ・ばあばのいない私を心配したチルドレンセンターのスタッフが、1人分の空きがあるからとベビーマッサージのクラスに誘ってくれました。歌を歌いながら娘にマッサージをしたり、ヨガっぽいことをしたり。基本的には、3ヶ月前後のベビー対象のようで、娘は最年長。それでも、人見知りをしやすく成長が早くはなかった娘は、違和感なく受講。日本人は私と娘のみ。イタリア人、バングラデッシュ人、ケニア人、スロバキア人、ポーランド人、ハーフの人など人種はほんとうに様々。

 

全5回毎週ありました。マッサージとヨガで合計2ヶ月程度、ほぼメンバーが変わらず同じ人たちと受講でした。(マッサージクラスが終わる時に、ヨガクラスもしたい場合は受付で予約をするように言われ、受講するとほぼ同じメンバーでした。)娘は最年長。私の場合はマッサージ、ヨガを娘に家ですることはなく興味もそこまでなかったので、気分転換にママ達に会うために通ったようなもの。娘も笑ったり、周りの子たちを見たり、他の子の発した音(声)に反応したりしていました。途中でミルクや授乳をし始めたりするママもいて、子どものペースや調子に合わせて自由な感じで参加できるのが気が楽でいいなと思いました。娘にマッサージやヨガをしながら触れ合い、ママさんたちやそのベビー達とで過ごす時間は、とても楽しかったです。

 

クラスは固定の人数で8人くらいだったかな?その中で6人とWhatsApp(LINEみたいなアプリ)でチャットグループができ、人生初のママ友たち。全員が第一子だったため何かと子育ての悩みや、欲しい情報が似ていました。子連れで一緒に映画に行ったり、公園に行ったり、習い事をしたり、仕事の話や子どもの話、育児の相談、イベントの情報交換をしていました。

早いママだと子どもが6ヶ月を迎えると仕事に復帰、その後もぞくぞくと復帰していくママ達。子どもが1歳の誕生日を迎えると、ママ友グループの半数以上が、1歳6か月ごろにはグループ全員が仕事に復帰してしまいました。ママの一人は、子供を出産したらすぐに保育園のウェイティングリストに名前を書き、人気の保育園への1年後の入園を確保したと言っていました。イギリスでは、ナーサリー(保育園)が高いため、週5日間フルタイムで預ける人は少ないものの、仕事をセーブしながらや祖父母や旦那と協力しながら週2,3日預けるママ達がいます。彼女たちとは徐々に、チルドレンセンターのセッションや外でも時間をわざわざ合わせて会うことが難しくなってしまいました。それでも、この時期に会ったママさん達に私はどれほど助けられたか、感謝しかありません。

プレイグループ

イギリスでは、街のいたるところで*就学前(0~5歳未満)の親子向けのイベントが開催しています。無料のものも多く、有料であっても1ポンドほど。地域のあらゆる教会や図書館で開催されており、曜日・時間が決まっているものの、子どものためにスペースを提供し、みんなで手遊び歌をしたり、おもちゃを並べて好きなように遊んだりしています。その他、チルドレンセンター(Children’s centre)という行政が運営している子育てサポートの施設があります(就学前の子どもと保護者(親・祖父母・ナニー等)が集まってみんなで様々なアクティビティをするもので、日本の児童館や支援センターに近いものだと思います。)タイムテーブルがあり、記載されている時間に行けばセンターが主催する遊びのグループに参加することができます。チルドレンセンターは各地域にいくつもあります。私の地域は非常に充実していて、家から徒歩15分程で行けるチルドレンセンターに2か所通い、様々なアクティビティに参加してます。娘も同じ年齢の子どもや、赤ちゃん、少し大きい年齢の子どもなど、様々な子どもたちと触れ合え、同じ空間で遊ぶことができ、相手の行動を見ながら学んだり、赤ちゃんは小さいとか、少し大きくなるとジャンプができるようになるとか、おもちゃを取り合うことを学んだりしています。私は子ども同士で学ぶことがあり、それはとても大事なことだと思っています。

 

「プレイグループ」は子どものためにも、親のためにも素晴らしい環境で、子育てにはとても楽しく優しい環境だと感じています。自分の子どもと他の子どもや親たちと一緒に遊ぶことができ、プレイグループを通じて私自身の友達や子どもを通しての友達が何人かできました。

 

初めての子育ては、子どもの成長に関して、嬉しいことや心配事が尽きませんが、周りのママやパパやチルドレンセンターのスタッフに相談したり、雑談したり、私自身にとっても、とても大事な場所になっています。

 

*イギリスは3歳から行政の補助金がでて15時間だけ無料でナーサリー(保育園)に預けることができます。4歳からは小学校前の準備学校プレスクールに通うのが一般的です。

LibraryでNursery rhyme(娘4ヶ月~)

物件探し、引越しが終わってから、最初に行った場所は近くの図書館でした。目的は、Nursery rhyme(手遊び歌)のセッションが行われているか確認するため。以前イギリスについて誰かが書いたブログで、地域の図書館でNursery rhymeのセッションが行われていて子どもと一緒に行っている。と書いている人がいたので、私の地域の近くの図書館でも催しがあるか確認に行きました。

私の家の近くの図書館ではNursery rhymeのセッションは「singing & storytelling」と呼ばれています。チルドレンセンターのスタッフが開催しており、初めての参加の場合は、登録書類に記入し、カードを作成。次回からの参加は、カードを携帯(見せる必要はない)し参加票に子どもの名前と自分の名前/郵便番号を記入するだけ。しかも登録カードで同じ自治区内の他の場所で開催しているセッション(Messy playやstay&play、baby swimming, baby massage/yogaなど)にも参加可能です!素晴らしい!

 

1冊本の読み聞かせと、あとはいろいろな歌を歌います。手遊び歌をしたり、ジャンプをしたり、寝そべったり、歌の内容に合わせて様々な動きを取り入れています。歌によってはスカーフを使ったり、ぬいぐるみを使ったり。就学前(5歳未満)の子どもが参加でき0歳の赤ちゃんから参加しています。毎回20組前後の親子が参加しています。

 

このセッションのおかげで私もたくさんの英語の歌を覚えました!家でも歌うと、娘も楽しく体を使って踊るので私も楽しみながら覚えられ、口ずさんでいます。子どもの成長で面白いのは、月齢によって好きな歌が変わっていくこと。非常に興味深いです。娘が4ヶ月から毎回、毎週のように欠かさず参加し、もう私たちはかなりの常連になっています。笑  2歳になった娘は、英語の歌を少し口ずさむようになり、単語も歌からいくつか覚えたように思います。

 

予防接種/BCG接種について

乳児の予防接種

娘の最初の検診の時(当時7ヶ月)に、最初の予防接種で相談したときは、何の予防接種をこれまで受けたか、日付の順番をイギリス仕様にした自分のメモを用意して臨みました。日本との予防接種時期の違いや、イギリスでは6種混合なのに日本では4種混合などでナースが戸惑っていました。複雑ね~!と言いながらも、「大切なことだし私はプロだから大丈夫よ」と丁寧に一緒に確認してくださり、安心できました。確認しながら日本で接種した予防接種を電子カルテに記入していました。

イギリスでの接種時期が少しずれていても、事情があるしキャッチアップしながら受けられるからねと、今後の接種のスケジュールやうけた予防接種のあとは次を接種までにどのくらい期間をあけないといけないかなど、一緒に確認してくれました。心強かったのを今でも覚えています。予約は自分で時期がきたらとるようにと言われました。(GPからは予約してね、の連絡は基本はないわよ、とナースに教えてもらいました)※分からないことがあれば、必ずその場で確認することをお勧めします。

 

次の予防接種の時は、前回と違うナースでしたが、これまでの予防接種を再び一緒に確認し振り返ってくださいました。そして、その次は●歳になってからよ。と丁寧に教えてくれました。

 

★予防接種の内容は国の方針で、時代によって変わりやすい項目の一つだと思います。ブログは参考程度に、その都度、新しい情報をNHSのHPや厚労省のHPで確認することをおすすめします。

 

イギリスでは6種混合でNHSでは4種混合のワクチンはないため、結果的に娘は、Hibを1回多く打つことになりました。

また、MenBの後はかならず発熱がありました。周りの知り合いのママ達にきいても、同じだったので強いワクチンなんだと思います。

毎回、予防接種を受けるとナースに、「ワクチンの副作用で発熱することがあるから、熱がでたらCalpol(カルポル)をあげてね~」と「発熱しなくても機嫌が悪ければ体調がいまいちのことがあるから、その場合でもあげていいわよ。」と言われていました。

 

予防接種はナースが打ち、一度も医師に会うことはありませんでした。医師に会ったのは、8ヶ月の頃に娘が卵でアレルギー反応が出たときのみです。追って記事にしようと思います。その他、1歳時検診の時もHV(ナース)でした。

 

衝撃だったのは、1歳の予防接種で4種のワクチンを打つために合計4本の注射を1回の診療で打ったこと。日本では考えられませんでしたが、他の国では普通のことなんですね。大丈夫なのか?!と、ビックリしましたが1回で済むのは、時間的にもありがたいです。

 

GPで予防接種をする場合、準備しておきたい4つのこと

  • 出生証明書(birth certificate)。

GPの登録時に子どもの出生証明書の提出を求められます。大使館で発行できます。(大使館が発行するものは住民票を基に作成しているため、GPの受付に説明すると出生証明書はなくても、日本の英訳してある戸籍謄本もしくは住民票を提出で可能な場合もあります)

 

  • これまで日本で接種した予防接種の種類、日付を英語で書いたメモ。

  (日付の順番が日本と異なる。日/月/年の順)

日本の母子手帳の日付が英国の順番と異なるため、手書きのメモでOKなので紙に記載したものを持っておくといいです。

 

  • RED BOOKを入手しておく。

GP/NHSで予防接種をするときに記録のためにRED BOOKが必要となります。初回に持っていない場合は、次回までに入手し、記録・記載してもらうことをおすすめします。私は初回は間に合いませんでしたので、念の為手書きでメモをしておきました。ナースはこれまでの日本の記録も含め電子カルテに記載しているので、初回分は次回に記録してもらうといいでしょう。(初回と次回のナースは違いましたが記載してもらえました。)

 

  • 卵アレルギーや、その他アレルギーがある場合は、接種前にアレルギーがあることを伝えます。

予防接種の種類によっては、アレルギーの関係性などをしっかりと説明してくれます。娘は、8ヶ月にアレルギーが分かったのでその後の予防接種のときは、アレルギーのことを伝えていました。

 

インフルエンザ予防接種

娘が1歳の予防接種をした時に、インフルエンザ接種に関しても、説明がありました。*2歳以上は予防接種が無料で接種可能だが、2歳生まれでも9月生まれまで。10月~3月生まれは接種できないとのこと。どうやら、国から補助がでるナーサリーに入れる月齢かどうかで決まるようです。(学校は9月はじまり)私の娘は11月生まれのため、接種できず…。日本と違い、2歳未満はプライベートの病院でもできません。後に2歳になった直後にインフルエンザにかかりました。泣 でも大人はBOOTS(薬局)で簡単に予防接種受けられます。

 

*2歳から9歳の小児に対し、毎年秋にインフルエンザ予防接種が無償提供されています(接種を受けるにはNHSに加入している必要があります)。注射ではなく、鼻に噴霧するタイプのワクチンのようです。

 

★1歳児検診と1歳の予防接種は別の施設で受けました。検診は日程の案内の手紙が郵送できましたが、予防接種はGPに時期がきたら自分で予約をとりました。

 

BCG接種

BCG接種は自治区によります。

4ヶ月の娘は、イギリスでの接種時期は過ぎていましたが、HVが家に訪問に来た時に相談し事情をはなしたところ、自治区のBCG接種チームの連絡先を教えて貰い、そこに連絡しました。(この自治区がBCG接種ができることは、ベビーヨガで知り合ったイタリア人のママから聞いていました。東ロンドンでも、すぐ隣の地区ではBCG接種ができません)日本から来て日本での接種時期にはイギリスに来ており、イギリスの接種時期は日本にいたと事情を説明し、接種可能に。

メールで添付提出を求められたのは、

①出生証明書

②自分名義の住所の請求書

③娘のBRP

でした。

 

今回も出生証明書の提出を求められ、日本大使館で発行できるものの、発行・取りに行く時間がもったいないので日本大使館に問い合わせをすると住民票を基に作成するとのことでしたので、そのことをBCG接種のスタッフに伝えると、私の場合は英訳の住民票提出でOKとなりました。②はcouncil taxの写メを提出。

娘が7ヶ月の時に接種しました。

 
因みに、日本はBCGはハンコ注射のようですが、イギリスは皮下注射で生のウイルスを注射するので、ハンコ注射ではなく痕も残りません。

 

水痘(水ぼうそう)

例外を除き NHSでは実施していません。

娘は、水痘の予防接種だけは日系の病院で2回接種しました。現在日本では1回目は1歳以降、2回目は6ヶ月以降となっているので、そのスケジュールで接種しました。

仲良くしているスロバキア人のママに、娘が水痘の予防接種を受けたと話すと、私の国では水痘は子どもの時にかかった方がいいと言われているわ、水痘の子がいたら一緒の空間で移してもらうのがいいのよ、予防接種をするなんて不思議だわ~と言われました。所(国が)変われば、考えも違うなと思った体験でした。

RED BOOK入手方法

意外と苦労したのがREDBOOK(イギリスの母子手帳)の入手方法。どこで手に入れられるのか、誰に聞けばいいかもわからなく、ブログ等で調べるも、なかなか情報を探し出せませんでした。わかったことは、駐在でくる方々は日系病院で予防接種をするようだ、ということ。イギリスで出産をした場合やイギリスで妊娠しNHSで検診を受ける人は産んだ時にHV(ヘルスビジター:保健師)から渡されるようですが、4ヶ月で渡英した娘の場合は、どこで手に入れられるかさっぱり分かりませんでした。予防接種の続きもありNHSで接種したい・1才児健診も受けたいと思っていましたし、万が一病気になりGPで病院にかかる場合はREDBOOKは必須!GPで聞いてみるとGPにHVの訪問日があるので、そこでHVに相談してとのこと。

 

後にわかったことは、登録したGPもしくは地域のチルドレンセンターに相談するとHVの連絡先を教えてもらえ、連絡をし入手方法を確認することでスムーズに入手が可能のようです。

 

私はGPのHVの訪問日にHVに相談すると、担当のHVが自宅に訪問しその時に手渡しするわ。とのことになりました。その場では、身長、体重を測り、心配事がないか?離乳食はマッシュしたものから始めるようにとの簡単な指導がありました。後日訪問のHVから日程調整の電話が入り、HVが訪問しました。どうやら子どもの月齢によって、HVが家に訪問し子どもの健康チェックをしてくれるようです。身長、体重を測ることはありませんでしたが、股関節の動きや、身体の様子をみてくれ、家での安全対策、地域のコミュニティーやチルドレンセンターのセッションを一通りはなしてくれ、RED BOOKを渡されました。その時に日本で接種していなかった*BCG接種の相談をし自治区のBCG接種チームの連絡先を教えてもらい、自分で連絡し娘は無事にBCG接種をすることができました。

 

 

なんだかんだGPで最初に聞いてみてからREDBOOKを手にするまで1ヶ月程かかりました。恐るべし、イギリスの取り組むスピードの遅さ!REDBOOKを手にする時、娘は7ヶ月になっていました。

 

*イギリスでは乳児のBCGの接種は受けられる地域が決まっています。結核の多い地域(ロンドンの一部地区を含む英国の一部地域)で出生した乳児に接種が行われています。また、結核の感染レベルが高い国から渡航した小児や(対象年齢0~16歳)、結核患者との接触があった小児など、高リスクであると考えられる場合には接種が行われます。

東ロンドンの場合、私の住んでいる地域はBCG接種の指定地域のため、娘は乳児での接種ができました。引越したばかりの時に、知り合ったイタリア人のママにこの地域は接種が出来ると教えてもらい、REDBOOKを入手する時にHVに接種したいと相談することができました。最初にGPでの予防接種の時にナースに相談したときは、GPの管轄外のためHVに相談するように言われました。因みに東ロンドンでも、隣の地域(自治区)では指定地域ではないため接種ができないようです。詳しくは、別のページに記事にします。

GP(かかりつけ医)の登録方法

GP(GP surgery)とはNHS制度において、初期診察・治療にあたる、いわゆる【かかりつけ医】のことです。どのような症状があったとしても、まずはGPで医師に診察してもらい、その上で必要があると判断された場合は、このGPに紹介される形でより大きな病院で専門的な治療を受けることができます。この制度、どの科にかかればいいか判らない場合は良いですが、小児科にかかりたい、アレルギー科にかかりたいなど、自身で分かっている場合は、直接専門の科に行けないのが不便です。その点は、日本の医療制度は有難いと感じますね。

 

私は娘の関係でしかGPに行ったことはないですが、予防接種も、診察も処方薬も無料(実際には、VISA申請時に医療費は数万円支払っているが、追加料金はなし)で、予防接種や診察が終われば、そのまま受付などで手続きをすることなく帰宅できます。とってもスムーズで簡単!GP登録をしておくと、予防接種や何かの時、1歳児検診などの検診も受けられます。

 

GP(かかりつけ医)の登録方法

NHSのHPからFind GP serviceで郵便番号を記入し検索し、家の近くで登録したい/できるGPを探します。土地勘の全くないわたしは、図書館のおじさんに貸出カードを作成するときに世間話の一環として、どこのGPがおすすめか聞き、2つくらいおすすめを聞いて、帰宅後に検索し決めました。

 

GPに直接電話し登録したい旨を伝えます。HPで申請書類はダウンロードできることも多いので事前にダウンロードし印刷し記入してからGPに行くのも良いかもしれません。

もしくは、GPに直接行き、受付でGP登録したいと申請書類を貰います。申請書類に必要事項を記入し、提出する。私は直接行き申請書類を貰い、申請書類を提出する日と時間帯を指定されました。

 

申請書類と共に提出に必要なものは、

①パスポートや運転免許証などの身分証明書。

②3ヶ月以内の自分名義の住所の書かれた請求書。(住所が確認できる書類)

③(当時4か月)娘の場合は*出生証明書(birth certificate)と日本で受けた予防接種の記録として日本の母子手帳。

(イギリスは日付の順番が日本と異なるので、手書きでもいいので予防接種の日付をイギリス仕様にした英語のメモがあるといいと思います。また、出生証明書は子どもの月齢やGPによって求められない場合もあるかもしれません)

でした。 ①、②、③は、その場でコピーをとられて終了です。後日、NHSナンバーが郵送されてきました。

 

私は、①パスポートと②council taxの請求書を提出しました。(Council taxの請求書が役所から届くのを待っていたため、実際に申請したのは娘は6ヶ月になっていました。)私の登録したGPはテナントアグリーメントは②の証明としてはNGでした。

娘は③は日本の母子手帳を提出しましたが、日付が逆なのでその説明もしました。コピーを取った受付のスタッフは、日付の順序の違いで混乱していました。なので、あらかじめ日付をイギリス仕様にしたメモをしておくとスムーズだと思います。

 

大人は登録の申請書類を提出時に、その場で、検診の日程予約を取りました。娘は大人の検診日の当日に予約を取りました。(NHSナンバーは検診後に郵送されてきました。)

■大人の検診:

体重(服は着たまま)、身長を測定。健康状態、最後に受けた子宮頸がんの検査はいつか等の簡単な問診で終了。ナースの検診で、医師には会いませんでした。

 

■娘の検診:

当日は検診というよりは、予防接種の相談と予防接種を受けました。体重・身長は測りませんでした。予防接種の相談も注射を打つのもナースで医師には会いませんでした。予防接種に関しては、別ページに詳しく書きます。

 

*出生証明書(birth certificate)は、日本では基本的に発行されていません。GPの登録時に子どもの出生証明書の提出を求められました(子どもの月齢によるのかな?)。日本大使館で発行できます。(大使館が発行するものは住民票を基に作成しているため、GPの受付に説明すると出生証明書はなくても、日本の英訳してある戸籍謄本もしくは住民票を提出で可能な場合もあります)私は、出生証明書は日本で発行されていないことを説明し、英訳されている住民票のコピー提出で登録できました。

 

GPに登録後、GPにかかりたい時は、電話で直接予約もとれますが、オンラインでネット予約ができるようになっています。私は電話でしか予約を取ったことはありませんが、電話は予約を受け付けている時間帯が決まっていましたが、ネットでは時間帯を気にせずに予約ができるようなので便利ですね。私の登録したGPは電話がすぐにつながりましたが、近所のママ友の話を聞いていると、電話がつながりにくいGPもあるようでした。そういう時もネットで予約ができると便利ですね。ただ、子どもに関しては予防接種以外は直ぐに診てほしいということも多いので、状況に合わせて選ぶといいですね。